aragoのHIROic ChallengeでのFreecivプレイレポ 前編
Category: game
aragoのFreeciv Strategy Challengeの企画であるHIRO-ic CHALLENGEに参加しています。 これは「人間の思考をコンピュータ向けに翻訳する」といわれるHIROというAIのトレーニングを行うための企画です。 私はゲームをプレイする参加者として、aragoのメンバーから担当者を一人割り当てられ、その人に観戦してもらいながら通常のAIとの対戦を行います。
決められた2回のゲームのうち1回を既に終えたので、プレイレポ的なものを書きます。 とはいえ、ゲーム自体は単なるAI戦なのであまり面白みはないかもしれません。
ゲーム外に付随する要素として、ゲーム中は担当者とSkypeで常に通話(webカメラなどは持ってないのでAndroidのアプリを使用)、さらにWebexのミーティング機能を使用してスクリーンを担当者と共有しながらプレイします。 また、プレイヤーの行動に対して担当者がいろいろと聞いてくるので、行動の理由や目的などについて説明しながらプレイを続けます。 始まってからしばらくすると、特に求められるでもなく自分から現在行っている行動とその意図を解説し、さらに質問をされた場合に適宜答える、といった形式でゲームが進んでいくように。3時間喋りっぱなし。まるで実況者とかそういう人みたい。 なお、担当者とのやりとりはメール、Skypeでの通話ともにすべて英語で行っています。
「人にもよるが、一回のプレイには8時間から12時間かかる」という旨を伝えられましたが、私は一度目のゲームは3時間のセッション2回の計6時間で終わりました。
以下プレイレポ。
ゲーム概要
人間1、AI3の計4プレイヤーでの対戦。AIの難易度はnormal。 シナリオマップの「地球(古典的/小型)」を使用。 それ以外は基本的にすべてデフォルト設定。
スクリーンショット
序盤
自分に割り当てられた民族はスー族。ほかのプレイヤーはケルト、シュメール、それからエチオピアあたりの民族だったので、自分だけ北米大陸、ほかは全員ユーラシアという恵まれた立地。 五大湖の西岸付近でスタートしたので、湖岸に首都を建設し、さらに東に進んでカナダ東岸付近に第二都市を建設。 研究は陶器→アルファベット→筆記→葬儀→地図→法律→君主とし、神秘主義・航海・兵法を適当なタイミングでとりつつ交易を取得する方針。
最序盤は基本的に全都市で開拓者を生産し続け、労働者はひたすら道路建設。また陶器の完了後は開拓者だけでなく労働者も作成し、北米大陸全土を繋ぐ道路網の建設を進める。 小屋がないので最序盤に科学が急にジャンプしたりすることもないため、ゆったりとした立ち上がりとなり、道路を引き切るだけの時間は十分に得られた。 道路を引き終えた後は、大量の労働者を使って大陸各地で地形改善を行わせる。 ちょうど10都市作れたら開拓者の生産をストップさせ、このころには地図を取得していたのでトライリームを生産して探検を進める。
北極海に沿って東に進み、他大陸の文明であるケルトと接触。またしばらく後になってケルトよりも大陸の東に位置するシュメールと接触する。 ケルトの南のそう遠くない位置にエチオピアも存在したが、中盤以降になるまで接触は持たず。 この新しい大陸のことを"New World”、つまり新大陸と呼ぶことにした。 新しく接触した文明とは基本的に停戦を維持。のちにケルト・シュメールから和平を求められたので合意。
中盤
とりあえず税多めに振って全都市でキャラバン生産。それとトライリーム。 北極海ルートでキャラバンを全力輸送し、ケルトやシュメールと交易路を引く。 何を考えたかこの時期にケルトと和平を結んでしまったので、ケルト都市に接岸しづらくなり交易が少しばかり面倒に。 交易路を引き切ったあたりで工学→火薬→民主主義の研究が完了したので、得られた経済力と交易ボーナスを投入して港→市場を全都市に揃えつつ、民主化。
民主化が完了した段階でプレイ開始から3時間が経過したため、ここで一日目は終了。およそターン90からターン100。
二日目、民主化が終わった直後なのでそのまま祝典に突入。 研究を止めて上水道や必要な建造物なども買い揃え、全都市サイズ12に(実際は1都市だけサイズ11で止まった)。 のんびりと民主化して祝典まで済ませたにもかかわらず哲学はまだ発見されておらず、哲学ブーストで大学を取得。 ついでに経済も予め取っておき、また研究を止めて証券取引所と大学を買い揃える。
そして研究を再開、爆薬および鉄道を取得、鉄道網を設置する。 その後磁気学を取得、鉄道網が完成しきらないうちに3本目の交易路を引き始め、それを引き切らないうちに工業化→株式会社の研究が完了して4本目の交易路もほぼ同時に引くことに。 また金も余り気味だったため適当にトラックを集めてニュートンの学士院を建てたり、トラックを作るのも面倒になってリチャードの十字軍遠征をそのまま購入したりした。 さらに株式会社取得後に下水道を研究、上陸戦→小型化→無線通信の研究を進めながら同時に2回目の祝典も行う。 そういえばダーウィン取るの忘れてた。
終盤
気が付けばロケット工学の研究まで終わっていたので、首都にマゼランの探検航海と自由の女神を建造。 空母2隻+AWACS1機+輸送艦3隻+イージス巡洋艦1隻+潜水艦数隻を用意する。 そしてケルトとの和平条約を破棄、手始めにケルトによってアメリカ大陸付近に建設されていた都市を占領。そしてついに、アメリカの先住民族であるスー族は戦闘機主体の空軍力によって「新大陸」への侵略を開始する。 とにかく大陸が大きいので占領作業に時間がかかるものの、同時期に実用化したヘリコプターや機甲部隊も使用して攻撃。 都市数が増えすぎたのでJSバッハの大聖堂なども建ててみたものの、それでも暴動が起きないようにするには60%程度の贅沢が必要だったのでこれは諦め、自由の女神パワーで体制転覆から即座に民主主義復活を繰り返す。
大陸東部まで侵攻し、内戦によって新たに誕生したヴァイキング、バビロニアとともにケルトおよびシュメール滅亡。 そしてエチオピアにも攻撃を開始。 戦闘機の損耗が激しく30機程度しか残っていなかったうえ、エチオピア都市にマスケット兵が山ほど配置されていたためにやや苦戦する。しかし前線都市で巡航ミサイルを買って毎ターン撃ちまくっているうちに大陸全土の制圧を完了。 マダガスカルとかスリランカあたりに存在したエチオピア都市を空挺降下で占領し、エチオピア滅亡。
ゲーム終了
170T程度でスー族を除く全文明が滅亡したため、スー族の勝利でゲーム終了。 3時間のセッションのうちちょうど2時間50分を過ぎたあたりで、区切りよく2回のセッションで1ゲームが終わる形となった。