Indeed視察ツアー2017参加記

Category: diary

9月10日から15日まで、Indeed Austin視察ツアーに参加してきました。 これは、自己負担なしでアメリカのオースティンに連れて行ってもらえるというものです。

参加まで

一ヶ月のインターン(東京/オースティン)、一週間の視察ツアーという3つのコースが募集されていたので全部申し込んだところ、インターンには落とされてツアーに連れて行ってもらえることになりました。

ツアーには学生16人が参加していて、学部と修士の割合はほぼ半々でした。 インターンに落とされてツアーに参加することになったという人が結構多かった印象です。

いろいろなお話を英語で聞けるのですが、同行のスタッフが逐一翻訳してくれるので英語力がなくても一応は大丈夫です。

1日目

朝から新幹線に乗って羽田空港へ移動。 他の参加者と一緒に席が取られていたので、自己紹介などをしながら品川へ。

羽田空港で集合し、まずはロサンゼルスに飛びました。 集団行動しながら搭乗手続きをするのはなかなか疲れるものがありました。

機内食は味付けが日本とは違っていてちょっと口に合わないものもありましたが、赤ワインが飲めたので満足です。 9時間のフライトでひたすら寝ていたら体のあちこちが痛くなりました。

日本を14時頃に出発して、ロサンゼルスには時間が戻って12時頃の到着になります。 テキサス州にあるオースティンの時刻ではこの時点で14時です。 LAXにはちょうど3ヶ月前に来ていて、これで2度目なので海外とはいえ安心感があります。 そしてそのままオースティンへ、約3時間かけて移動しました。

到着後はバスでレストランに向かって夕食。 サーモンなどが出ました。 ひと皿で一食分になりそうなほどの量の食事がどんどん出てきたので、出されたもの全部食べてたら相当苦しくなりました。 この日から夕食には普通にアルコールが頼めたので、ほぼ毎日飲んでいました。

2日目

indeed本社 we help people get jobs.

朝は10時集合で、この日はindeed本社オフィスへ。 お話を聞いているのは眠くなるので、コーヒーを飲んでおけばよかったという感じです。

昼食も社内食堂を利用しました。 sushiは人がとてもたくさん並んでいたので諦めました。 社員の人と英語で話しながら食事を取ったのですが、英語が全然聞き取れなくてつらくなりました。

午後も引き続いて話を聞き、この日は終了でした。

夕食はメキシカンで、到底食べ切れる量ではなく残しました。

夜はかなり時間があったので、4人で集まってカードゲームに興じたりしました。

3日目

市庁舎 景色

なぜか前日より集合時間が早くなっていましたが、午前はIT企業見学、午後はセグウェイに乗っての観光でした。

日本だとベンチャー起業は若い人がするものという印象が強いですが、訪問した企業であるCognitiveScale社では、むしろ長い間業界を見てきたことによる知見を活かしてB2Bのビジネスを提供しているという感じでした。 また人材面でも、人工知能や自然言語処理などの分野でPh.Dを取った人を探しているなど、会社に合った専門知識を持った人を活かそうとしているようでした。

昼食はサラダとバーガーで、量が多すぎたりもせず美味しかったです。

セグウェイは基本的な操作は意外とすぐに慣れることができました。 とはいえ速く走っているときの旋回動作、ブレーキ動作は怖くてあまりうまくできませんでした。 ダウンタウン全体を見て回りましたが、ずっと立った姿勢でいなければいけないのでかなり疲れました。

夕食はtempuraとsushiで、ネタが大きかったりアボカドロールがおいしかったりしたのが印象的でした。

4日目

UT 肉の塊

ツアー最終日で、この日はテキサス大学に行きました。 いろいろな施設を案内してもらいましたが、ずっと立って歩き回るのは大変でした。 テキサス大学カラーのオレンジが至る所に配置されているのが印象的で、売っているグッズがTシャツだけでも相当な数のバリエーションがあって驚きました。

昼食はカフェテリアを利用しました。 ここにきてアメリカで初めてピザを食べられましたが、見た目が細かったのでいくつか取ったところ、非常に腹にたまって食べきるのが大変でした。 自分は食べていませんが、うどんはスープがみそ汁になっていて割と不評でした。

午後にはまたindeed本社に移動し、全体のまとめとして個人ワークと発表をしました。

夕食はバーベキュー料理で、無限に肉が供給され続ける感じでした。

ホテルに戻ってから何人かで買い出しに行き、お酒を買ってきてしばらく飲み続けていました。

5,6日目

日に日に集合時刻が早くなっていったのですが、この日は朝5:30にホテルを出て帰国のため空港に向かいました。

睡眠不足だったのでオースティンからロサンゼルスまでの飛行機でずっと寝ていて、起きたら鼻の調子が悪くて耳の気圧調節がうまくいかなくて耳が痛くなりました。

東京までの飛行機では、買ってから食べられていなかったビーフジャーキーなどの肉製品をビールを飲みながら消費し、映画を一本見て寝て起きてまた映画を一本見たら到着しました。

羽田で解散し、東京らしいことは何もなくそのまま新幹線で帰りました。

運動

応募した際の面接で1時間×3本のホワイトボードコーディングを課せられて疲れ果てて、体力の必要性を痛感したというのがあります(インターンの応募の際の面接で、ツアーのみの応募の場合はここまでやらされないそうなので安心してください)。 それから家で少しずつ筋トレを続けてきましたが、アメリカ滞在中は何故か毎日運動しまくる機会がありました。

1日目

夕食後、ホテルに24時間利用可能なトレーニングルームがあったため、ランニングマシーンで30分走ったりダンベルを持ち上げたりして1時間ほどこもっていました。

2日目

夕食前に一時間ほどホテルで自由時間があったので、前日同様にトレーニングルームに行きました。

3日目

前日から朝にランニングをしている人たちがいたので加わりました。 案の定自分が一番走れなかったので、開始早々から息を切らしながらなんとかついていく感じでした。 何度も休憩を入れてもらいながら、池の周りを走ったりスーパーに向かったりして1時間ほど走りました。

これで完全に疲れ果ててしまったので、日中のセグウェイでさらに体力を奪われたこともあって、夜ホテルに帰るとそのままベッドに倒れ込みました。

4日目

前日の影響で筋肉痛でしたが、朝から少し走り、前日に走っている途中に見つけていたバスケコートに行って8人でバスケットボールをしました。 ルールや動き方がよくわかっていなかったのでチームに貢献は出来ていないですが、それでも走り回っているととても体力を使いました。 歩くと足が痛いくらい筋肉痛になってしまった上、日中のUT見学はずっと立って歩き回ったので大変でした。

5,6日目

朝5:30集合のため特に運動している時間はありませんでした。 筋肉痛は残っていて、歩くと普通に痛かったです。

感想

帰りの飛行機で「君の名は。」を初めて見ましたが、とても良い映画でした。

以下多少ネタバレを含みます。

特にラストシーン直前から最後の一カットへの、バッドエンド的な寂寥感・喪失感とハッピーエンド的な明るさとが同居する終わり方が最高ですね。 良い作品は終わった後に空虚な気持ちになれるのが苦手であると同時に大好きです。

物語中盤で明らかになる事実を瀧くんが「忘れていた」こと、二人が入れ替わり中にその事実に起因する差異について違和感を抱かなかったことなど、入れ替わりはあくまで夢として語られ、曖昧さ・矛盾を持つものになっています。 一方で夢から覚めるとその内容を忘れてしまうように、逆にそれが物語中盤以降で二人が「忘れていく」ことへの説得力を与える要因にもなっている気がしました。

「あの世から此岸に帰るためには自分の大切な半分を引き換えにしなければならない」という伏線は、最後の入れ替わりが終わるとともにお互いのこと、「あの世」のことを忘れていくことをも示唆しています。 また、名前を忘れることと引き換えにして好意を伝えることにも関連を見いだすことが出来ます。

おばあちゃんの「自分も三葉の母親も昔同じような夢を見ていたが、いつか忘れていく」という発言や、父親が三葉の中の瀧に気付くシーンがあるように、一部の人々は入れ替わりを知っています。 作中で明言はされていませんが、このことがラストシーンに繋がっていると考えるのは自然でしょう(省略された説得フェイズがうまくいった理由など)。

結構複雑というか思ったよりもオタク向けというか、これ一般受けするんだなあという感じがしないでもないです。


本題。

自己負担無しでアメリカに行けて、さらに毎食違った所に連れて行ってもらってたくさん食べられる(すごい量ですが)ので、とてもおすすめの企画です。 アメリカでいろいろと意識の高い企業や人々を見せてもらえて、また一緒に行った人たちからも刺激を得られたのでとても良かったです。

英語力は必要ないとはいえ、一緒に来た人が英語で現地の社員の方などと会話している一方で、自分は会話を聞き取れなくてついていくのがやっとだという状況が発生したりして、能力の差やそれによって得られるものの違いも感じたりしました。

これからの時代で日本だけに篭って生きていこうとしても先行きが見えない上いろいろと機会を逃してしまうので、いわゆるグローバルな視点というのは必要になってきます。 幸いなことに英語が話せれば英語圏のみならず多くの国々にアプローチできるようになってくるので、やはり英語は最重要です。 学生のうちに勉強しておくものとして英語は最も費用対効果が高いと感じました。

一方で、英語を使って活動するようになると、そこはもう英語が話せて当然の世界です。 そこでは英語が話せるということはスタートラインに立つための最低条件でこそあれ、それ単体ではアドバンテージとはなりません。 そのため、エンジニア的な人間になろうとするなら、別の軸で何か一つ強みを持っておくことは重要だろうなと思いました。

とはいえ、日本的な価値観で生きてきた以上、大学生のうちは自己投資なんざにかまけていないでモラトリアムを満喫したいという気持ちがあります。 アメリカの大学生なんかはみんな至る所で勉強していて、のんびりとしていたらどんどん差をつけられてしまう気もするので、悩ましい限りです。