ThinkPad X1 Carbonを購入しました

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この記事はKobe University Advent Calendar 2017の19日の記事です。 なお私は当該大学の学部3年(2017年12月現在)です。


新しいモバイルPCが先週届いたので、それについて書きます。

購入したPC

Lenovo ThinkPad X1 Carbon(2017モデル)を買いました。 基本的なスペックは以下の通りです。

  • CPU: Core i7-7500U
  • メモリ: 16GB 1866MHz
  • ストレージ: 512GB SSD
  • WWANなし

液晶サイズは14型、本体重量はおよそ1.13kgです。 お値段は約161kでした。

新PC購入のモチベーション

とにかく元々持っていたラップトップが重すぎたというのが大きな要因です。 大学に行くときなどかなり頻繁にPCを持って出るのですが、サイズが大きくて鞄に入れにくい上に重量が2.5kg以上と決して持ち運びに適したPCではなかったのです。

実際のところスペック的にはまだまだ使えるマシンなのですが、今後大学院の修士課程まで行くことを考えると少なくとも3年以上はノートPCを頻繁に持ち運ぶ機会があることが想定され、その間ずっとPCを変えずに使い続けるのはつらいのではないかと感じました。

そしていずれPCを変えることになるなら早いほうがいいに決まっているので、タンスに挟まっていた成人祝いの札束などを引っ張り出して新しいPCの購入に踏み切りました。

PC選定の条件

タンス預金の中身を検めると諭吉氏が16枚あったので、これに財布の中の一万円を加えた17万円を予算上限としました。

その上で、新しいPCに求めるスペックを想定しました。 以下はその優先度の高い順に並べています。

携帯性

今回のPC買い替えの動機でもあるので、軽くて持ち運びやすい、いわゆるモバイルPCにすることにしました。 とはいえ元のPCがあまりに重いため、ちょっとぐらいの差はわからないので極限まで軽さを求めることはしません。

大きさについては、鞄に入れやすい程度には小さく収まってほしいですが、あまり小さくて液晶が見難くなっても困るので、やはり一般的なモバイルPCの範疇に収まっていることを条件としました。

ストレージ

私はデスクトップ機とノートPCで同じ環境を構築し、出先でも開発ができるようにしています。 これはつまり、WindowsとLinux(Debian)のデュアルブートを行うことを意味します。 ストレージ容量が256GBの場合、単純にOSごとに半分ずつ割り当てるとそれぞれ128GBしか使えず、これではやや不安が残ります。 というか、手元のラップトップを見たところWindowsだけで128GBなんて軽く越えていたので不安しかありません。 そのため、ストレージには512GB SSDを使用したいと考えました(SSDなのは前提条件として当然です)。

メモリ

経験上、Chromeを立ち上げまくったりメモリを食うことをたくさんした場合、メモリの消費量がぴったり8GB前後になるという印象があります。 基本的には8GBで何の問題もありませんが、メモリをたくさん食っている状況下では、メモリが8GBだとちょうど溢れてしまう可能性があります。 なので16GBあると嬉しいですが、それによって値段が上がりすぎてしまうのであれば8GBのほうが良い、という想定になりました。

CPU

Core i3はさすがにどうかと思いますが、動画処理や画像処理等はしないですし、ゲームはノートPCなんて使わずに家のデスクトップでやるので高い性能はあまり必要ありません。 なのでCore i5でも積んでいれば十分と考えました。

OS

先述したようにデスクトップとノートPCで環境を揃える予定なので、macOSだと環境が違ってきてしまうのでやや評価が下がります。 デュアルブート自体Windows+Linuxよりは相性が悪い印象ですし、そもそもMacだとLinuxを入れるまでもなく普通にMac上に環境構築するので、結局デスクトップ機との環境統一が望めません。

macOSは悪い選択肢ではありませんが、今回の使用目的ではWindowsのほうが優先されます。

拡張性(端子類)

モバイルPCは往々にしてUSBポートが1個しか付いていなかったりすることが多いですが、個人的には2個以上あったほうが良いのではないかという考えです。

また今の状況を考えると、USB Type-AかType-Cかというのも悩みどころです。 手元にType-Cの機器はないですが、今後のことを考えると欲しさはあります。 とはいえ変換ケーブルを持ち運ぶのも面倒なので、両方ついていれば長く使えそうだなと考えていました。


全体的には、モバイルPCでかつ512GBのストレージを積めることを前提条件として考えました。 またOfficeについてはあまり使う予定がないため、選択可能なら非搭載とすることにしました。

候補に上がったもの

結局どのPCを買うか悩んでいるときが一番楽しい

Surface Pro

2in1は目新しいので気になりましたが、液晶を自立させるために後ろにスタンドを必要とすることから、「新幹線・飛行機の小さいテーブルで使いにくい」「膝上で使いにくい」ということで候補から外しました。

Surface Laptop

だったらクラムシェルにしようということで候補に上げました。 しかしCore i7+メモリ16GBまで積まないと512GBのストレージを選択することができず、しかもその場合のお値段なんと28万円を越えるためこれも除外しました。

VAIO Z

これも2in1ですが、天板が半分ぐらいのところで折り曲がってモード変更できるようになっており、通常使用時は普通のクラムシェルとして使えるので膝上性能ばっちりです。 非常にハイスペックなだけあって高いので、Core i5+メモリ8GB+SSD256GBの時点で20万円を越えることを確認して候補から外しました。

Macbook Air, Macbook Pro

Core i5+メモリ8GB+SSD 512GBの構成で139k、Core i7の場合は155kと、予算的にはいい感じです。 しかし最大の問題として、そもそも積んでいるCPUが第5世代のものです。 単純に動作周波数で見ても、MBAのCore i7の動作周波数2.2GHzは現行の第7世代Core i3にすら劣ります。

お値段が安いのは利点ですがCPUの古さのために相殺されてしまい、やはりモデルとして古すぎて今買うべきかと言われると疑問符が付くので保留とし、結局候補から外れました。

MBPは第七世代CPUを使用可能ですが、Core i5(2.3GHz)+メモリ8GB+512GBで187kとなるので予算オーバーです。

Matebook X

華為のモバイルPCで、メモリは8GBのみ、512GB SSDを積むためにはCore i7モデルを選択する必要があります。 この場合の基本価格は174k程度で予算の上限を越えますが、実際にはもう少し安い価格で買えるようです。

欠点があるとすれば、デザインがあまりにMacbookに似ているのでちょっと複雑な気持ちになりそうなところでしょうか。

Thinkpad X1 Carbon, Thinkpad X270

LenovoのThinkpadは常に割引されている状態で、日時によって割引率がどんどん変わっていくのでちゃんとした値段を出すのが難しいです。 一度割引率43%までは確認したので、とりあえず40%の割引がなされるものとして計算しました。

Core i5+メモリ8GB+512GB SSDで159kとなり、予算に収まります。 なおCore i7+メモリ16GB+512GB SSDだと177kでした。

X1 Carbonは14型液晶ですがサイズは13型PCとほぼ同等で、その上軽量化が図られているのでとても使いやすそうに感じました。 端子類もType-A USB端子が2つにType-C端子が2つ(電源込み)と十分な数があり、長く使い続けられそうです。

また12.5型のThinkpad X270も候補に上げました。 これはX1 Carbonよりも重い一方でサイズは12.5型のため小さく、また同スペックでも1万円から2万円ほど安く買うことができます。

Thinkpad X1 Carbon購入

最終的な候補としてMatebook X, Thinkpad X1 Carbon, Thinkpad X270が残りました。 デザイン的にはThinkpadが好みだったり、また知名度からの安心感もあるのでMatebookは除外し、X1 CarbonとX270のどちらかを買うことに決めました。

とはいえこの2つは大きさと重さの違いが重要なので、実際に店頭で確かめることにしました。 ちょうど大阪に行く用事があったのでヨドバシ梅田に寄って実機を確かめましたが、X270は画面が小さすぎる印象があり、X1 Carbonを購入することに決めました。 ネットの情報ではX1 Carbonは従来機種よりも薄いためにトラックポイントの背が低く、操作性が落ちているということが書かれていましたが、Thinkpadを使ったことのない自分が店頭で触り比べてみた程度では違いが全くわからなかったので気にしないことにしました。

価格を聞いてみたところ、販売店では常に直近のネット最安価格よりも1%程度割引率が高くなるらしく、44%の割引率が適用されたのでそのまま買うことにしました。

この割引率ではi5+8GB+512GB SSDで148kと思った以上に安く、どうせならメモリを16GBに増やそうと思ったのですが、その場合はCPUもCore i7に上げなければならないということを伝えられました。 この場合のお値段は165kで、予算内には十分収まっています。

ここに来てCore i5+メモリ8GBとi7+16GBのどちらにするかで非常に迷うことになってしまったのですが、高い買い物をするときは多少余計に払ってでも良いものを買えという親の教えを思い出し、Core i7+メモリ16GBにすることに決めました。

使用感など

ICPC参加のためにつくばに行く2日ほど前に届きました。 とても軽い上に鞄に入れやすいサイズのため、持ち運びは明らかに便利になりました。 Xfceを入れたDebian 9.3とWindows10とのデュアルブート(ブートローダはGRUB)にしましたが、どちらも起動・終了が非常に速いので快適です。 Linuxとの相性は悪くなく、無線LANドライバなども全く問題なく動作していますが、搭載されている指紋センサだけはドライバが対応せず使えないようです。

全体的に非常に使いやすいのでとても満足していますが、一点だけ挙げるとすればキーボードの右上にHome/Endキーが搭載されているため、Fnキー+左/右キーの組み合わせではHome/Endキーが使えません。 キー配置の慣れの問題かもしれませんが、HomeキーとEndキーは頻繁に使用するキーのため今の所やや不便です。