うくらいなにっき(Freecivマルチレポ) 2016/01/30

Category: game

以前FreecivSNSでプレイレポートを投稿していましたが、今回より本ブログ上で再開することにします。

SNSには外部ブログの読み込み機能を利用して本記事の内容を後日投稿する予定です。そちらではコメントをつけていただくこともできます。


序盤から同盟国を援護しつつ1国滅ぼし、そのまま続けて世界大戦に突入して勝利。

ゲーム概要

2ch定期鯖(土曜夜)。不平等大陸マップ、プレイヤー数6。

スコアログ:http://ux.getuploader.com/freeciv2145/download/540/2016-01-30.log

スクリーンショット

スコア 民族一覧 本土 本土,北極 他国

序盤

ゲーム開始

ウクライナの初期配置は大陸の東側付近。西にフィンランド、東にハッカーと接触する。 フィンランド首都とは距離が開いていたため、大陸を東西に分けるように流れていた川を境界として領土を分けることを提案。 フィンランドはこれに合意し、互いに衝突は発生せず停戦。

フィンランドとの国境線が画定したため、自国領を広く獲得するためにハッカーと国土を接する大陸東部への入植を優先させることに。 しかしここで、防衛がおそろかになっていたハッカーの第二都市が、ハッカー領北西部に領土を持つアッシリアの攻撃によって破壊される。 ハッカーは1都市のみに追い込まれ、アッシリアがハッカー方面に都市を建設、領土を拡大させる姿勢を見せる。

ハッカーとの同盟

都市数1のハッカーはアッシリアに対して圧倒的に不利であることは明らかであった。 仮にアッシリアがハッカーを滅亡させた場合、アッシリアとウクライナの国境線が接し、さらにハッカー攻撃に用いた兵力をもってウクライナへの攻撃が行われる可能性があった。 そこでハッカーの都市がアッシリアに破壊された直後、即座にウクライナはハッカーに対し同盟を打診。アッシリア-ハッカー間の戦争への介入を決定する。

まだ大陸内の入植が完了していたわけではなかったため、弓兵数ユニットをハッカー首都に派遣しつつ、都市展開を優先させる。 ハッカーの注意が対アッシリアに向いていたため、ハッカーとウクライナの間にあった大陸東端の地帯はほぼすべてウクライナ領となった。

兵法→石工術を研究したあとは通常通り筆記→君主制を目指す。 フィンランドとは不戦を保ちつつ、ハッカーに数学の研究を指示。 一時的に都市をハッカーに貸与して研究を加速させる。 数学の研究完了に伴って、アッシリア侵攻のため全都市でカタパルトの生産に入る。

対アッシリア侵攻

こちらが数学を取得するのと同時にアッシリアは車輪の研究を完了させる。 チャリオットによる視界外からの奇襲が想定されるため、ハッカーに警戒するよう指示。 ハッカーが前線に都市を建設しようと試みるが、ハッカーとアッシリアのプレイヤーの技量差のため何度も迎撃され失敗に終わる。 その間に本国でカタパルト8が完成、弓兵4とともにハッカー領に派遣する。 外交官を用いて敵の前線都市を調査したところ想定よりも防御ユニットが少なかったため、カタパルトを突入させ2都市破壊。 これによって元ハッカー領よりアッシリアを追い出すことに成功する。

さらに進軍するためには川を越える必要があり、そのまま進軍して攻撃を加えるのがやや難しいこと、また仮に攻撃が成功しても増援を送るのに1ターン以上かかることから、破壊したアッシリア都市と同地点に都市を建設するよう指示。 この川都市から川を伝ってアッシリア領に進軍する方針を固める。

ところで、ウクライナが対アッシリア戦争に邁進している間に他国は地図の研究を完了させ、外洋への進出を開始していた。 そして、船を使ってやってきた大陸の反対側の端に位置しているアイスランドがウクライナと接触する。 アイスランドは元々の国土の狭さから隣国のアステカに圧迫されており、接触よりしばらくして本土の全都市が陥落。 大陸西部はアステカとフィンランドの2国のみが支配することとなった。 ウクライナはアッシリアとの戦争状態にあるためアイスランドに対する具体的支援は行えなかったが、北極へのアイスランドの入植を全面的に支持することとする。 北極へは大陸東部より航路が開いていたが、アッシリア・ハッカー・ウクライナが戦争状態にあるため競合国は少ないものと思われた。 実際にアイスランドはアステカの妨害を受けつつも、北極の入植可能地帯をすべて取得することに成功する。 また、南極は全く戦争を行わず内政に注力する余裕のあったフィンランドが獲得する。

中盤

アッシリア制圧

アイスランドが北極入植を行う際にアッシリア近海を航行し、防御ユニットのいない空都市が存在していることを伝えてきたため、弓兵2ユニット程度を派遣してこの都市を破壊。 アッシリアの後方を荒らして国力を削ぎつつ、主力をアッシリア国境の川へと集結させる。

一切の戦争を経ず内政を続けていたフィンランド、そしてアイスランドを完全に追い出して大陸西部を統一したアステカがともに勢力を伸ばしており、この両国が比較的友好な関係にあるとの情報ももたらされていた。 実際、この両大国が今後のウクライナ、そして全世界にとって最大の脅威となることも容易に予想される。 アイスランドがアッシリアは講和に応じる構えを見せており、この仲介に入る用意があると打診してきた。 しかしすでにウクライナ軍の主力はアッシリアを射程に捉えていること、アッシリアは軍事に大半のリソースを割り振っていたために技術・内政が大幅に遅れており、講和して共闘関係をもつには国力が低すぎること、またここで停戦してもハッカーが本来の領土を回復するだけで得られるものが少ないことなどの理由より、この提案を退けて戦争の継続を決定。

川伝いに進軍し、森川に弓兵を展開させてアッシリア前線の都市を半包囲。これによって敵の迎撃を防ぎつつ、後方にカタパルトの主力を展開させる。 敵都市をカタパルトの射程内に収めることに成功し、そのまま突入させ敵都市を破壊。続けて川沿いの都市を2つ破壊することに成功する。 ハッカーに前線都市建設を指示し、これの完成とユニットのHP回復を待ってから攻撃を再開。 敵首都は防御の堅い丘川だったため一度迂回して残りの都市をすべて破壊する。 アッシリア首都に全軍を突入させて占領、ターン116にアッシリアは滅亡した。 ちょうどアッシリア首都が破壊されずにウクライナの占領下におかれたため、元アッシリア領西部をウクライナの領土とし、これによってウクライナは10都市を領することとなった。

終戦、そして次の戦争へ

とはいえ、この間にフィンランドは政体を共和制に移行、祝典状態に突入して国力を大幅に引き上げはじめていた。 また当然技術力でも長期にわたる戦争によってウクライナは遅れをとっていた。 しかし幸いなことに、フィンランドがアイスランドに技術支援として供与した技術がウクライナにもたらされ、一時的にではあるがフィンランドと同等の科学技術を得られた。 またアイスランドはアステカに対する敵意とフィンランド-アステカ陣営が脅威であるとの認識からウクライナと友好関係を深め、ウクライナ-ハッカー同盟とアイスランドとの視野の共有も成立した。

フィンランドとアステカは頻繁に技術協力を行っており、完全に脅威となる存在だったが、この両国は航海術ルートへ研究を進めており、火薬ルートではむしろウクライナ-ハッカー同盟側のほうが先行していた。 ウクライナは戦後復興を進め内政を整えたい時期ではあったが、このまま互いに内政に注力した場合、南極を支配するとともに、既に交易を進め共和祝典に入っているフィンランド側が時間の経過とともに有利になっていくことは明白であった。 そこで、フィンランドが火薬を取得する前の、さらに生産力の弱まる共和制の時代のうちに先制攻撃を仕掛け、フィンランドの国力に打撃を与える以外に勝算はないと判断。急遽対フィンランド戦争の構えに入る。

幸いなことに南極のアイスランド都市からキャラバンが送られており、最低限の交易路が開通していた。 11都市を擁し共和制下にあるフィンランドはアッシリア滅亡時点で経済力約60と、他国すべてを圧倒していたが、フィンランドの次には経済力30のウクライナが2位に立っていた。 ウクライナは橋梁建設の研究を行い、フィンランドの間にある川の上に道路を建設。 アッシリア滅亡と同時期に締結されたウクライナ-フィンランド間の停戦条約が期限切れとなると同時に渡河攻撃を開始、1都市の占領に成功してフィンランドとの戦争へと突入する。

この時点で大陸西部と南極を手に入れたフィンランドとアステカが協力関係にあり、アッシリアを滅亡させ大陸東部を平定したウクライナはハッカーと同盟。 またアステカに大陸を追い出され、北極へ移住したアイスランドもウクライナ側との協力関係にあった。 残存する国家が2つの陣営に分かれており、ウクライナによるフィンランド攻撃は事実上世界大戦の始まりであったといえる。

対フィンランド全面戦争

先制攻撃によって都市を奪取することに成功するが、川をまたいだ敵前線への攻撃であったため、この都市へ至る道路は建設されていなかった。 この都市とウクライナ本土との間に道路を建設しなければならず、それまでの数ターンは増援の投入も時間がかかるため、即座に次の都市への攻撃へ移ることはできなかった。 その間にフィンランドは対ウクライナ戦争の態勢へ移り、全都市に城壁を建設してウクライナの攻撃に備える構えに入る。

そのため丘都市であるフィンランド首都は目前であったものの、城壁の存在からカタパルトをもってしても陥落させることは困難と思われた。 ウクライナが都市横に要塞を建設して広範囲の視野を得たためフィンランド側が都市奪還を狙うことは難しく、またウクライナ側の兵力も都市を落とすに足りなかった。 小規模のユニットの衝突や、本国から占領都市への補給線を絶とうとするフィンランド軍のウクライナ本土側への侵入などが繰り返されながらも戦線は膠着する。

20ターン近くの間睨み合いが続くが、ここでウクライナが火薬の研究を完了。前線の弓兵をマスケット兵にアップグレードして攻勢に移る。 首都を迂回してフィンランド本土西側に食い込み、2都市を続けて占領。 この攻撃中にフィンランドが火薬を取得したため、これ以上の攻勢は困難となる。 フィンランド西部にまで食い込んだためアステカとも国境を接することになり、城壁が建っておらず平地であったアステカ都市が射程に入ったため、余剰のマスケット兵を投入して2都市を破壊することに成功する。 こちらにもマスケット兵がいるためにしばらくフィンランド側は都市の奪還ができないと判断し、ここで攻撃を中断して占領した都市の防御を固めることに。

フィンランドの都市3つを奪取し、ウクライナ13都市とやや都市数が増えすぎたため、アッシリア領の3都市をハッカーに移譲する。 またフィンランドの注意が本土に向いていると考えたため、南極にマスケットおよびカタパルトを派遣、狙い通り1都市を占領することに成功する。 しかしこの攻撃によって逆に、こちらの注意が本土から離れてしまっており、次のターンにフィンランド軍およびアステカ軍の総攻撃を受けてフィンランド領の最も西側にある都市を奪還されてしまう。

終盤

小康、内政への注力

以降は、フィンランド領都市に対する外交官による城壁破壊工作に曝されつつも戦闘は小康状態となる。 民主主義を獲得したウクライナはこの機に政体を移行、即座に祝典に移る。

互いに決定打を与えられるよう内政に注力し、ウクライナはその都市数を活かして世界最大の経済力を持つ国家へ成長する。 しかしその間、祝典の維持と都市建造物を揃えるために研究は停止し、共和制下で既に祝典を行っていたフィンランドが再び研究面で優位に立つ。

祝典を終え経済基盤を整えたウクライナはフィンランドの倍近い研究速度を叩き出し、また相変わらずのアイスランドの工作によりフィンランドの技術がアイスランド、ハッカーを経由してウクライナに流入した。 これによってウクライナはフィンランドと同等の技術水準まで追いつくが、しかしフィンランドは一足先に冶金学および鉄道の研究を済ませ、ユニットの大量生産態勢に移行しつつあった。

ウクライナが国力の大半を内政に注いでいたころ、アステカがハッカーの東端の都市を奇襲、占領。 ハッカーはこの都市を奪還できず、数十ターン後に何らかの交渉をまとめたらしくハッカーとアステカの間に休戦が成立する。 曰くアステカがアイスランドを滅亡させた暁にハッカーへ都市が返還されるとのことであり、またハッカーはこのアステカ側の提案を呑みつつも奪還の機会を伺っているとのことであった。 そんな果たされるはずもない交渉を表面的にでも受け入れてしまうあたり、ハッカーのプレイヤースキルがまだまだ成長の余地があるなと思いつつ、周囲の都市に防御ユニットが揃っており奇襲を受けたとしてもそう簡単には落ちないということを確認して放置。 実際、先の2度にわたる戦争においてハッカーの軍事力がろくに役立ったことはなく、実質的にほぼウクライナ単独の戦争であったため、大して同盟国であるハッカーを重要視していなかったのである。

なお後に判明することであるが、この際ハッカーはウクライナ陣営の視界をアステカ側に横流ししており、完全にウクライナに対する裏切り者であった。

2度目の開戦

先に祝典を済ませていたことによる内政の優位から、フィンランドはウクライナより先に戦争準備を完了させる。 全国土に張り巡らせた鉄道によって瞬時に大陸内すべてのカノン砲を集結させ、元フィンランド都市へ一斉攻撃をかけ占領。 さらにもう1都市を占領するが、ウクライナは態勢を整えてこれを即座に奪還。 ここに再び2大陣営間の戦争が勃発する。

ウクライナ側およびフィンランド-アステカ同盟はともにカノン砲を大量生産し、鉄道の輸送力をもって兵力を集中させ敵都市へ攻撃を加えた。 戦局は先制したフィンランドの優位に進み、ウクライナ本国の都市3つが破壊される。 ハッカーは敵に十分な打撃を与えられる兵力を持っていたが、ウクライナおよびそれを海上より支援していたアイスランド軍と歩調を合わせることができず、ウクライナ・フィンランド互いにカノン砲を使い果たした状態でフィンランド都市の防御に隙ができるというチャンスに恵まれたも関わらず、ハッカー軍が動くことはなかった。 ハッカー軍はアステカ軍の2倍相当の損害を出しながらも、撃破したユニットはアステカ軍の撃破数の半分程度、この数はウクライナ陣営が2度目の開戦以後撃破したユニットのうち20%にも満たず、戦局にほとんど影響を与えなかった。 ウクライナは一時的に5都市にまで追い込まれるが、ウクライナの前線の都市が占領ではなく破壊されたことから敵の支配下には落ちておらず、反攻を行い3都市を再度獲得。 フィンランドとウクライナの国境線付近で都市の占領と奪還を繰り返す一進一退の戦況となる。 激しい戦闘が続く中ゲーム終了ターン直前となり、最後の攻勢をかけ互いに都市を占領しあいゲーム終了となった。

ゲーム終了

2度目の戦争はフィンランド本土全都市の奪還およびウクライナ本国都市の破壊と、緒戦はフィンランドの優勢で始まったが、その後ウクライナ側が押し返し混戦状態となった。 ゲーム終了時にはウクライナ本国の都市2つが破壊された状態となり、一方でフィンランドも本土および南極の1都市ずつがウクライナの占領下にあるという状態であった。 結果としてウクライナの都市数はプラスマイナス0、フィンランドが2都市を失っていることとなる。 これはウクライナ-フィンランド両陣営間の2度にわたる戦争のうち2度目はフィンランド優位に推移したが、1度目の戦争においてウクライナはフィンランドの都市3つを占領するという大きな勝利を収めており、結果として2度目の戦争における損失が抑えられたことによるものと考えられる。

最終的に、ウクライナのユニット撃破数が336と他国を大きく引き離しており、これがスコアに大きく影響し、ウクライナの勝利に繋がった。

実際、ウクライナ陣営がアッシリアとの戦争で疲弊していた一方で、内政で上位にあったフィンランドとアステカの2国が手を組んだことはゲームの流れを決定づけるに値する出来事であったといえる。 その後戦争が発生せず世界的に内政を進める流れとなった場合、フィンランド陣営が圧倒的有利となっていただろう。 比較的早期にフィンランド-アステカに対して開戦し、一方的に都市を奪取するという戦果を挙げたことがこのゲームの流れを変え、後に全世界を巻き込む大戦へと発展しウクライナに勝利をもたらしたといえるだろう。

なおハッカーはゲーム開始時からの同盟国であったが、その機会に恵まれた一方で内政は進まず、また3度も大戦争を繰り広げているウクライナの同盟国であるにもにもかかわらずユニット撃破数は100に達しておらず、さらには視界を敵陣営に横流しする重大な裏切りを働くなど、こいつ居ないほうが良かったんじゃないかという感は大いに否めないものがある。

あと久々にプレイ日記書いたら例のごとくたくさん書きすぎました。ここまで読んでくださった方に感謝します。